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17年の歳月を経て完成した
市民待望の多機能ビル

JR東海道線沼津駅南口から沼津港方向へ徒歩7分に位置する「ナティ沼津」は、沼津市初の市街地再開発事業として計画されました。

東は狩野川に接し、北には富士山、南に駿河湾を臨むという好立地。そのため、古くは三枚橋城の一郭として、また旧東海道沼津宿の中心として栄え、沼津市の中でもとりわけ豊かな歴史をもつ地域として人々に親しまれてきました。しかし近年は、市街化形成の北上に伴い、商業地としてはやや取り残されようとしている感がありました。

そんななか、駅南地区商業の拠点づくりと街区の活性化を目的に再開発が計画され、17年の歳月を経てこのたび、市民待望の複合ビルがようやく完成しました。

施設はホテル、住宅、店舗、駐車場、神社、公民館を備えるツインタワーの多機能ビル。北側の地上11階建てのホテル棟と南側の14階建てのビルで構成されており、南側の棟は住居や商業施設等が入っています。ちなみに、市内最高層を誇るその住居からの眺めは、風光明媚な立地をさらに優れたものとし、市民羨望の住まいとして高い人気を呼んでいます。

今後の街づくりに欠かせない
24時間稼働の公共駐車場

ホテル棟の地下1階に配置された駐車場部分は、沼津市が運営する公共駐車場として設けられました。中心市街地の駐車場不足を補い、複合ビルという「新しい視点に立つパーキング」という発想のもと、日精の機械式駐車場を採用し、自走式台を含む計113台が設置されました。

また、ホテルの宴会場利用の人々の一時的な集中は当初から予想されていたため、今回導入したフォーク式のエレベーター機種は、その入出庫の時間を短縮するという点においても効果的で、大きく貢献しています。

現在、ナティ沼津の駐車場はこうしたさまざまなニーズに対応しながら、24時間稼働の安全かつ便利な公共駐車場として、市内外を問わず多くの人々に使われています。