日土地虎ノ門ビル

ビル外観図

政治・経済の中心エリアに、
先進の環境配慮型オフィスビルが誕生

官公庁が建ち並ぶ永田町・霞が関に近接し、大手企業のオフィスビルや一流ホテル、文化施設や高級高層マンションなどが集積している政治・経済の中心エリア、虎ノ門一丁目。その一画に2013年10月、新たなオフィスビル「日土地虎ノ門ビル」が誕生しました。

地下1階・地上11階建て。外観は白を基調とした縦連窓の端正なデザインで、建物の周囲を囲むピロティ(柱だけで構成された空間)に沿って植えられた高木及び中木が、街並みに緑と潤いを提供します。

事業主の日本土地建物株式会社が「環境フラッグシップビル」と位置づける通り、その最大の特長は、快適なオフィス環境を備えた先進の機能と高い省エネ性能です。たとえば、全館にLED照明の全自動調光システムを採用することで、消費電力を約40%削減。同時に昼光センサーにより、ビル内を常に最適な明るさに保ちます。

外部ガラスと内部ガラスの間に室内の空気を循環させることでベリメータ部の断熱効果を高めたエアフローウィンドウを採用。ビル外周の窓面には日射熱を低減するLOW‐Eガラスを使用し、開放感のあるオフィス空間と省エネに両立が図られています。さらに、屋上には太陽光パネルを設置。全体の予測使用電力量の約1%を太陽光発電によるエネルギーでまかないます。

そのような約20項目にわたる環境への取り組みを行なった結果、米国の建築物環境評価「LEEDCore&Shell GOLD2013」認証と、国内の建築環境総合性能評価システムである「CASBEE」のSランクを取得。「DBJ Green Building認証」においては、最高ランクの「Platinum 2013」認証を取得しました。

また、PAL(年間熱負担係数)削減率25%以上、ERR(設備システムのエネルギー消費低減率)低減率35%以上を達成し、東京都の建築物環境計画書制度において、最高ランクの段階3も取得しています。

近年、複数の都市開発プロジェクトが進行している虎ノ門一丁目。日土地虎ノ門ビルは、国際的なビジネスタウンとして発展している同エリアに、新たな環境配慮型ビルの姿勢を示すことになるでしょう。

電気自動車に対応する
充電システムを搭載した新開発のトレーを採用

そんな最先端のオフィスビルである日土地虎ノ門ビルの地下には、日精の水平循環方式「フレキシブルパーク」が設置されました。これまでにないレイアウトの自由度と優れた空間効率により、限られた地下スペースを最大限に活用。合計34台の収納を可能にしました。

また、半数の17台はハイルーフ車に対応しているのに加え、今後の電気自動車の普及を見据えて、新たに開発された電気自動車用の充電器を装備したトレーも2基設置。利用者は充電ケーブルを車に接続するだけで、駐車中に車の走行に必要な充電を自動的に行うことが可能です。

常に新しい時代のニーズをとらえてきた日精のパーキングシステム。その最新設備であるフレキシブルパークは、ハイレベルな環境配慮型オフィスビルの運営に大きく貢献しています。

機種名
水平循環方式フレキシブルパーク
延床面積
11,507.82m²
構造規模
地上11階、地下1階
収容台数
34台(ハイルーフ車17台)電気自動車2台

乗込階平面図

据付階平面図

ハイルーフ収容の高い乗込口閉口時

ハイルーフ収容の高い乗込口開口時

充電トレーを2基設置

回転装置内蔵のリフト

感知精度の高いレーザーセンサーを標準装備

バリアフリー対応の広い乗込口