東宝日比谷プロムナードビル

東宝日比谷プロムナードビル 外観1F駐車場入り口(カーエレベータ)

日本を代表するビジネス街と世界有数の
商業地を結ぶ「散歩道」に建つ複合ビル

長年、日比谷の玄関口として親しまれてきた「東宝ツインタワービル」の跡地に、新しいオフィス・商業の複合ビルが、今年3月に開業しました。新ビルの名称は「東宝日比谷プロムナードビル」。「プロムナード」とは、「散策」や「散歩道」という意味があるそうで、「新たな出会いや発見に触れ、豊かで上質な時間を過ごしてほしいという想い」が込められているのだそうです。

高層階のオフィスフロアからは、皇居外苑や日比谷公園という開放的で緑豊かな眺望を望めます。また、昨今の働き方改革やSDGsの観点から、BCP機能や省エネ性能に加えて、一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)による「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」の最高評価Sランクを取得しています。

また、低層階の商業ゾーンは、「東宝ツインタワービル」でも人気だった「LACOSTE 日比谷店」をはじめ、ドイツの家電ブランド「Miele Experience Center 日比谷」、世界で初めて紅茶にローズをフレーバーとして使用したNINA’Sなど上質なフレーバーティーを提供する紅茶専門店の「LE SALON DENINA’S」など、世界で注目されるブランドや店舗11店が入居。地下鉄「日比谷駅」に直結した地下2階から地上2階までの商業、パブリックフロアは、「東京ミッドタウン日比谷」をはじめ、近隣の施設と共生しながら、新しい日比谷という空間を創出しています。

都心に求められる機能を備えた地下駐車場

この建物が建つのは、晴海通りと、大手町をはじめ日本を代表するビジネス街を抜ける日比谷通りが交差する地域。ビルの前には日比谷の中心、日比谷仲通りがあります。

地下駐車場の入り口は、となりの「東京ミッドタウン日比谷」を隔てる区道沿いに向かっています。今回は、限られた空間に対して、乗用車に加えて荷捌き用車両駐車スペース3台分を確保するため、荷捌き用駐車スペースを1階に1台、カーエレベータでB1階に移動した先に2台と機械駐車乗降室を設置する計画となりました。そこで採用されたのが、これまでも様々な建築条件に最適な設計レイアウトで対応してきた日精の「フレキシブルパーク」。

自由度の高いコンパクトなレイアウトが可能なため、3層内の最上層にカーエレベータピットを避けたトレーを配置することができ、収容力とスピーディーな機動性を損なうことなく、効率的に収容台数を確保しています。乗降室もフラットなバリアフリー対応で、車イスでも快適に利用できます。「フレキシブルパーク」は、まさに日本の中心地にあるビルには必要不可欠な設備と言えるでしょう。

機種名
レキシブルパーク
延床面積
16,693m²
構造規模
地上11階、地下2階、塔屋1階
収容台数
大型車31台 ハイルーフ車11台 計42台

据付階平面図

据付階平面図

機械駐車オートドア開時

B1F駐車場(左:機械駐車 右:カーエレベータ)

庫内 トレー旋回時

最上層(リフト部より奥側)

中間層奥側(上部カーエレベータピット)

リフト部(フォークリフト2本柱)