笹川平和財団ビル

ビル外観図ビル外観図

「海洋」をデザインモチーフにした
先進性と存在感の融合する新社屋

国際交流および国際協力の推進を目的として1986年に設立された公益財団法人笹川平和財団は2015年4月、海洋分野のシンクタンクである一般財団法人シップアンド・オーシャン財団と合併し、日本最大規模の財団となりました。その新たな船出と時をほぼ同じくして、長年の活動拠点である虎ノ門に完成した新社屋が、地下1階・地上12階建てのオフィスビル「笹川平和財団ビル」です。

フロア構成は、1階が3層吹抜けのピロティとエントランスホール、2階が打ち合わせスペース、3階がサテライトオフィス、4〜9階が基準階の事務所となっています。高層階の11階には340人を収容する国際会議場を設けられており、世界で各分野の議論をリードする著名な研究者や学者を招いた、さまざまなシンポジウムやセミナーが開催されています。

外装は、ピロティから上層に連続する柱型を基調とした、のびやかで上昇感のあるデザインが特徴。同財団の事業のひとつである「海洋」もデザインのモチーフに採り入れられており、青みがかかったガラスによって青い海が、白い柱と梁の外殻フレームによって白い雲や波が表現されています。さらに、海の中をイメージしたというエントランスホールでは、オーシャンブルーの天井にランダムに開けられた孔から漏れる光が、海面に浮かぶ無数の泡を想起させます。

また、オフィスとして面積効率に優れ、高い安全性も確保した「免震+制震」の外殻構造も、その特徴のひとつです。60m弱の鉄骨造の中層免震構造の採用や停電リスクを軽減する電力供給の二重化など、災害に強く、BCPに配慮した施設となっているのに加え、地下には港区に提供する防災倉庫を設け、地域防災にも大きく寄与しています。

快適&安全な最先端オフィスの創出に
日精の「フレキシブルパーク」が貢献

本建物の駐車設備には、水平循環方式「フレキシブルパーク」が導入されました。同方式ならではの平面効率の高さとコンパクトで最適なレイアウトにより、限られた地下スペースを最大限に活用。建物の免震構造に対応した最新のリフトを採用しつつ、ハイルーフ車14台分を含む合計28台の収納台数を確保しました。また、段差のないフラットトレーを採用したバリアフリー設計になっており、安全かつスムーズに車の入出庫や駐車スペース内の移動を行うことが可能です。

すべての方に安心してご利用いただける日精の次世代型パーキングシステムは、笹川平和財団ビルのテーマである、快適性と安全性を兼ね備えた最先端オフィスの創出に大きく貢献しています。

機種名
水平循環方式フレキシブルパーク
延床面積
9,368.32m²
構造規模
地上12階、地下1階
収容台数
28台(ハイルーフ車14台)

乗込階平面図

据付階平面図

入出庫口オートドア乗込口閉口時

入出庫口オートドア開口時

入出庫口の内部(ドア閉)

免震対応リフト(免震層下に待機)

免震対応リフト(免震層下に待機)