凍結乾燥の特質

物質の組織変化
が少ない
凍結状態で昇華乾燥が行われるので、成分の変化はほとんどなく、揮発性成分の損失も少なく、本来の機能と活性及び形態をそのまま保持できる。
低温真空下で処理できるので、酸化や変質が少なく色・芳香・味・栄養価まで保たれる。食品で言えば、味や香りもそのまま保たれます。熱で変質したり、熱で逃げてしまうことがない。
原形を保ち
復元性が良い
凍結固化状態で取り扱われるため、容積が不変で泡立ち・分離・表面硬化・組織の変化などが起こらず、多孔質(Porous)な製品が得られる。このため、水を加えた時の復元性が極めて良い。
保存性が良い 多孔質(Porous)で三次元的な構造を保ったまま乾燥されるので、内部からも均一に良く脱水され、乾燥度が良い。また低温、真空下で処理されるので酸化や雑菌による汚染がないので、常温下でも長期間の保存が可能。

こうして、凍結乾燥は乾燥を『ひからびた』『無味乾燥』なものから、『生々しい』生命すら保存できるものに変えました。凍結乾燥は、乾燥前の状態をそのまま保存し、そのまま復元できる点で文字通り最高の乾燥技術です。